スキルアップ

転職のためだけじゃない!プログラマーに必要な知識が身に付く一石二鳥の資格3選

2022-08-26

「プログラマーを目指す人が取るべきおすすめの資格ってあるの?」

「即戦力として勉強しておくべき資格は?」

「プログラマーになるにはどんな勉強をすればいいの?」

プログラマーになるのに資格は必要ありません。

しかし、これからプログラマーを目指す方にとっては「一つ資格でも取って自信をつけたい!」と思っている方もいるかと思います。

この記事では、プログラマーになってからも役に立つ便利な資格についてご紹介します。

大前提:プログラマーになるのに資格はいらない

冒頭でも書きましたが、プログラマーになるために必要な資格はありません。

医者や弁護士のような仕事は免許制であり所定の国家資格が必要となりますが、プログラマーにそのようなものはありません。

また、業界の常識として「この資格を持ってないと恥ずかしい」とか「人間扱いされない」みたいな必須と呼べるような資格もありません。

本当にプログラマーやるのに資格が必要ということはないのです。

資格よりもスキルが重要

プログラマーは良くも悪くも実力主義の世界です。

正直、個人的には資格勉強をがんばるくらいなら、プログラミングを勉強してアプリの一つでも作った方がよっぽどプログラマーへの近道だと思います。

資格は持っていて損になることはありませんが、優先すべきものでもないことは覚えておきましょう。

資格取得のメリット

プログラマーになるのに資格は不要ですし、なくても仕事上は全く問題ありません。

しかし資格があると便利な場面があるのも事実です。

  • 基礎的な知識の証明になる
  • 会社によっては給与や待遇UPの条件になることがある

基礎的な知識の証明になる

IT系資格はプログラマーの就職に有利になるようなものではありませんが、資格があることで知識の証明になります。

ITパスポート=「Excel、Wordくらいは使えそう」、基本情報処理技術者=「プログラミングの基本は大丈夫そう」という感じで周りは判断してくれるでしょう。

就職面接などの場面で少しだけ楽できる、といった程度ではありますが便利な点です。

会社によっては昇格や給与アップの条件になることがある

会社によっては、IT系資格を持っていることが昇格や給与アップの条件になっていることがあります。

このようなケースでは積極的に資格を取りにいっても良いと思います。

中には受験費用を負担してくれたり、合格したら一時金を支給してくれる会社もあります。

資格は勉強することに意味がある

前述した通り資格にメリットは若干ありますが、そのメリットは本当に限定的なものです。

ただ、資格取得を目指して勉強する意味は大いにあります

実力確認ができる

IT系の資格試験は、自分の実力確認として活用することができます。

プログラミングの勉強をがんばっていると「はたしてプロとして通用するのか?」「今どのくらいのレベルなのか?」が気になると思います。

そういう時に受験してみることで客観的に自分の実力を測ることが可能です。

IT知識を網羅的に学べる

システム開発はプログラミング以外にも、設計やテストなどの複数の工程があります。

プログラマーを目指す方はプログラミングは一生懸命勉強されるのですが、それ以外の工程知識やノウハウがどうしても薄くなってしまいます。

IT系の資格はIT知識を網羅的に学ぶことができるため、そのような弱点を補うことができます。

初めて勉強するなら国家資格がおすすめ

IT系の資格には、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格とOracleMicroSoftなどの各種ベンダーが行う民間資格があります。

民間資格はオラクルマスターならOracle製品の知識、MCPならMicrosoft製品の知識のように、IT全般というよりはベンダー特化の知識レベルを問うものが多いです。

就職したい会社が特定の製品やベンダーに特化しているなら、このような資格を狙ってみてもよいですが、ITの総合力を身に着けたいなら国家資格を勉強することをおすすめします。

ポイント

民間資格はプログラマーになった後、業務で必要なものから挑戦してみると良いでしょう。

低レベルのものはあまり見向きされませんが、オラクルマスター プラチナやシスコのエキスパートなどはIT業界で一目置かれるようなすごいものですよ!(もちろん難易度も桁違いですが)

ITの総合力が身に付くおすすめの資格3選

ではプログラマーを目指す人が勉強した方が良い、おすすめの資格をご紹介します。

今回ご紹介するのは、全て国家資格です。

注意点として、資格取得が目的ではないこと。もちろん合格できればそれにこしたことはないですが、資格勉強の過程に意味があることを忘れないようにしましょう。

基本情報処理技術者試験

試験時間午前:150分、午後:150分
出題方式午前:多肢選択式(四肢択一)、午後:多肢選択式
試験日年2回(上期・下期)
受験料7,500円(税込み)

基本情報処理技術者試験は、ITエンジニアの登竜門ともいうべき試験です。

試験ではプログラミングだけでなく要件定義や設計などのシステム開発知識、セキュリティ知識などのIT全般の知識が求められます。

プログラマーを目指す人には、ぜひチェックしてもらいたい試験です。

応用情報処理技術者試験

試験時間午前:150分、午後:150分
出題方式午前:多肢選択式(四肢択一)、午後:記述式
試験日年2回(上期・下期)
受験料7,500円(税込み)

応用情報処理技術者試験は、基本情報処理技術者試験のワンランク上の試験です。

要件定義や品質管理、プロジェクトマネジメントといった、プログラマーというよりシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーとしての知識が求められます。

正直、未経験者にはかなりハードルが高く、間違っても合格できるようなレベルではありません。

ただシステム開発の本質というか、「現場ではこんなことを考えながら仕事をしている」「開発で注意すべき点」みたいなものを一段上の視野から学べますので勉強する価値はあります。

情報セキュリティマネジメント試験

試験時間午前:90分、午後:90分
出題方式午前:多肢選択式(四肢択一)、午後:多肢選択式
試験日年2回(上期・下期)
受験料7,500円(税込み)

平成28年から始まった新しい試験区分です。

近年ニュースでも取沙汰されるように、ITセキュリティは大きな社会問題となっています。

プログラマーとして直接関係する部分は少ないかもしれませんが、セキュリティに詳しいエンジニアはプログラマーの付加価値になります。

そうでなくともITとセキュリティは切れない関係ですので、学んでおく価値は十分あります。

補足

基本情報処理試験と応用情報処理試験にもセキュリティ関係の問題は含まれています。

ただ近年の犯罪手口の多様化によりそれで十分とは言い切れないため、セキュリティ基礎を学ぶにはこちらの試験の方が適しています。

資格勉強をしつつ、効率よくIT知識を学ぼう

今回ご紹介した資格は勉強することで効率よくIT知識を身に着けることができます。

ただ、こちらにも記載した通り資格勉強よりもプログラミングの勉強をする方がプログラマーへの近道です。

でも資格も取りたい。そのようにプログラミングも資格も両方学びたいなら、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。

独学でプログラミングを勉強しつつ資格取得を目指すこともできますが、ほとんどの人が挫折すると思います。

独学の場合、気軽に質問できる人がおらず、ちょっとしたことでも自分で調べなくてはいけないというのが大きな負担になるためです。

プログラミングスクールは高額ですが、講師(メンター)による手厚いフォローがありますし、卒業後の就職サポートがありますので、その点も安心できます。

うまく活用して効率よくプログラマーを目指しましょう!

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